【湯上がりコラム】混浴と湯浴み着を考える

皆さん、お風呂入ってますか?

というか、混浴温泉、入ったことありますか?

歴史ある温泉地が数多く残る九州各県は、混浴の温泉が多いことでもよく知られていますが、そんな素晴らしいお風呂の数々も、女性にとっては敷居が高いのも事実です。

今回は【湯上がりコラム】と題し、観光資源としての混浴露天について、少し考えてみたいと思います。

混浴露天は、解放感と恥ずかしさのトレードオフ

4月6日付の大分合同新聞に、日田・天ヶ瀬温泉で混浴用に湯あみ着のレンタルが開始された、との記事が掲載されていました。

天ヶ瀬温泉といえば、玖珠川沿いの両岸に多くの旅館が立ち並ぶ、風光明媚な温泉街として知られており、名物に河原に設えられた開放的な露店風呂「川湯」があります。

天ヶ瀬の観光協会では、男女を問わず気軽に川湯を楽しんでもらいたいとの思いから、これまで販売のみ行っていた湯あみ着を、組合参加の旅館で貸し出すことにしたのだとか。

ちなみに、筆者も天ヶ瀬の川湯へは何度か足を運びましたが、ご覧の通りのオープンエア。脱衣場と露天には、壁も境もなにもなく、入浴には相当の覚悟、もしくは温泉愛が必要な「試される風呂」だったりするのです。(写真:湯あみ着の着用が可能な薬師湯)

春夏秋冬、季節ごとに異なる川のせせらぎと風景を楽しみながら、解放感たっぷりの露天に浸かる、それがこの「川湯」の醍醐味なのですが、その解放感の高さゆえ、女性にはお薦めしづらいのが現実。

素晴らしい露天風呂は、まさに解放感と羞恥心のトレードオフなのです。

湯浴み着が拓く混浴の可能性

また、九州各県には天ヶ瀬の川湯と同じく、魅力的な混浴露天が多くあり、いずれも歴史に彩られた素晴らしいお風呂なのですが、残念ながら、恥ずかしさが先に立つ人は男女を問わず入浴を諦めてしまうという状況も多いと聞きます。

そんな時、湯あみ着が気軽に使える環境が整っていれば、これまで混浴露天に抵抗のあった旅好き・温泉好きの方々に、露天風呂の素晴らしさを広く感じてもらうきっかけになるのではないでしょうか。(写真は大分県の筌ノ口温泉・新清館。混浴可)

湯浴み着は世界をつなぐ?

また、2020年までに4千万人のインバウンド獲得を目指す日本の観光戦略においても、世界に類まれな観光資源である「温泉」をいかにアピールしていくか?は、重要な課題となっています。

しかし、入浴をアクティビティと認知しない(もしくは、宗教上の理由や文化の違いにより、他人に肌をさらすことをためらう)諸外国の方々に向け、日本独特の入浴文化を体験してもらうには、言葉以上の「高い壁」を超える必要があることも事実です。

これまで入浴をアクティビティとして認知しなかったインバウンド側、入浴に水着一切の着用を認めなかった施設側、その両者を「ちょうど、真ん中でつなぐ」役割を果たすのは、もしかしたら湯浴み着なのかもしれません。

湯あみ着の普及を図ることは、様々な障壁を超える手段として有効な一手。今後の議論の深化に期待しつつ、今回のコラムを終えたいと思います。

湯あみ着についての素朴な疑問

最後に、知人の温泉女子に湯あみ着について疑問に思っていたことを尋ねてみました。それは「湯巡りの際、一度使った湯あみ着をどう取り扱っているのか?」ということ。

特別やましい考えがあってのことではなく、単純に濡れて重くなったものをいちいち絞って使うのは大変だろう…と考えただけなのですが、返ってきた答えは「車にサラダの水切り器を常備しておき、都度ぐるぐるやる」というもの。なるほど、簡易の脱水機代わりに使う、ということなのですね。

今年こそ混浴露天デビューを目指す、という温泉好きの皆さま。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

 

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