【入湯記】【熊本】日奈久温泉 金波楼

©金波楼

不知火海を望む、湯心地清らな百年の宿

✔ 百年以上の歴史を誇る老舗宿

✔ 母屋は国の登録有形文化財

✔ 泉質は弱アルカリ性の塩化物泉

南九州自動車道・日奈久インターチェンジから、車を走らせること数分。その豪奢な温泉宿は、往時をしのばせる佇まいのまま、そこにありました。

宿の名は「金波楼」(きんぱろう)。熊本県最古の温泉地・日奈久温泉(ひなぐおんせん)において、創業より百年以上の歴史をつなぐ、老舗の旅館として知られています。

創業の当時に「九州一の温泉宿」と評されるほど、贅を尽くして造られた木造三階建の母屋は、国指定の有形文化財にも登録されており、百年を過ぎた今でも、その美しさに魅せられた多くの宿泊客を県内外から迎えています。

ちなみに、屋号の「金波楼」は、目前の不知火海(八代海)に沈む夕日に照らされて、揺れる波が金色に光って見えたという故事に由来するそう。現在は埋め立てで海が遠くなってしまいましたが、当時はさぞ素晴らしい風景が広がっていたことでしょう。

二階から望む中庭の景色。宿は広い中庭をぐるり取り囲む様に造られ、ガラス張りの廊下のどの場所からも、四季折々の美しさを見せる庭園を楽しむことが出来るようになっています。

そのまま屋内へ視線を移すと、天井から窓の欄間、階段の手すりなど、至る所に贅を尽くした意匠を見ることが出来、こちらもまた、見る者の目を楽しませてくれます。

さて、館内の案内はここまでにして、お風呂の話へ戻りましょう。

金波楼の大浴場は平成9年に改修され、浴室は大きな窓に囲まれた開放的な造りとなりました。同時に露天風呂も新設され、大浴場からそのままアクセス出来る様になっています。(画像は公式ホームページより引用)

冬季には、柑橘類の中でもひときわ大きな果実が有名な、八代名物の晩白柚(ばんぺいゆ)風呂がふるまわれます。筆者がこちらにお泊りしたのもちょうどその頃でしたが、その大きな実からは想像できないほど繊細な香りだったことをよく覚えています。

泉質は、弱アルカリ性のナトリウム・塩化物泉。日奈久では、自家源泉を所有する一部の旅館を除き、限られた資源を有効活用するため、地区の源泉を一つにまとめて各施設に配湯していますが、こちらも配湯された大切なお湯を一部循環に加温の仕組みで守っているようです。

筆者も実際に使わせて頂きましたが、新しい浴場は清掃も行き届き、とても清潔な状態を保っていました。また、お湯についても、オーバーフローの再利用を行わないために塩素臭をほとんど感じることなく、源泉の状態に近しい、柔らかい湯ざわりを楽しむことが出来ました。

なお、以下の掲示は「熊本県温泉協会」加盟の施設に共通するものですが、「温泉成分の特徴」や「お湯の入れ替わりが何時間で行われるか」などの目安から、衛生管理の状況まで、とてもわかりやすく表示されているのが好印象ですね。

日奈久の柔らかな湯に漂いながら、いつまでも、時間を忘れて逗まりたい…。そんなことを考えながら、百年の宿でゆるり、朝晩のお風呂を楽しむ贅沢。

金波楼は、時代時代で少しづつそのを変えながら、次の百年へ歴史と日奈久の湯をつないでいくのでしょう。

おっと、お湯が気持ち良すぎて、うっかり忘れそうになっていましたが、こちらは「九州温泉道」の参加施設。泉人を目指す皆さま方は、お帰りにスタンプをお忘れなく。

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日奈久温泉 金波楼

住所:熊本県八代市日奈久上西町336-3

電話:0965-38-0611

立寄料金:500円

営業時間:15:30~22:00(最終受付 21:00)

泉質:ナトリウム・塩化物泉

アメニティ:各種備え付けあり

駐車場:あり

※記事中の情報は公開日時点のものです

 

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