【入湯記】【大分】長湯温泉 水神之森温泉

浴感涼やかさっぱり泉は、水神さんの恵みの湯

✔ 手作り感溢れる癒しの湯と宿

✔ 湯上がり爽快、高濃度炭酸水素泉

✔ 現地へは車・タクシーなどを利用

炭酸泉で有名な、大分県竹田市(たけたし)の長湯温泉(ながゆおんせん)。

その中心街から少し離れた小高い丘の中ほど、鬱蒼と茂る森の中に、手作り感溢れる一件の宿があります。

裏山に祭られた出水神社の分社にあやかって「水神之森」と名付けられたその宿は、終の棲家を求めて東京から移住したご主人が家族と一緒に作り上げたもの。地元の食材を使ったお料理やホスピタリティの高さを評価する声の多い、長湯でも人気のお宿ですが、特徴あるお湯を目当てに訪れる利用者も後を絶ちません。

今回はその不思議な魅力を体感するため「長湯温泉 水神之森」(ながゆおんせん すいじんのもり)を訪れました。

当日は日曜日。好天に恵まれたこともあり、駐車場には既に数台の車が停まっています。フロントで、ごめんくださいと声を掛けると、出迎えてくれたのは宿の奥さんと一匹の白い犬。

看板犬の名は白ぼたん。まだ成犬でないため、最初は訪客におっかなびっくりの様子でしたが、筆者が奥さんと話をするうちに慣れてくれたのか、風呂場へ向かう頃には、優しい目で見送ってくれたのが印象的でした。

風通る渡り廊下を抜けると、突き当りに大浴場。不定期に左右を男女で入れ替えるこちらのお風呂、当日は露天の無い右手が男湯でした。もし露天風呂を目当てに訪問される場合は、事前に確認しておくとよいかもしれません。

脱衣場は広々。浴場から射す光で満たされ、独特の清浄感を醸し出しています。期待に逸る気持ちを抑えつつ、お風呂へと向かいましょう。

浴場には先客がひとり。若い男性が手前の浴槽に身体を横たえていました。

「今日はガスが濃かったので、しばらく窓を開けて換気してたんです。やっと入れるようになりました」 そう声を掛けてくれたこの男性。随分詳しいなと思い話を聞いてみると、それもそのはず、彼はこの宿の息子さんでした。

程なく年配の男性が現れると、ごゆっくり、と言い残し、風呂場を後にする息子さん。慣れた手つきで奥側の湯舟に浮かぶ蓋をめくり、体を滑り込ませる年配の男性。静かな中に、各々の気遣いと細やかな所作が心地よく感じられます。

洗い場を見回すと、ここが重炭酸の土類泉であることを主張する土色の析出物がびっしり。湯口からは、大きな音を立てながら間歇的に褐色の湯。いかにも長湯、という雰囲気が、浴場全体に炭酸分よろしく濃厚に充満しています。

使用口で42℃と分析表にある源泉は、二層に別れた湯船の奥側に注がれ、お湯の鮮度を保つため風呂蓋が被せられていました。これも、お湯をよく知り、お湯を大切にする宿の皆さんの心遣いによるもの。ありがたい限りですね。

浴槽のふちには、析出物で出来た「べろ」が。長い時間をかけ、ゆっくりと固まりながら広がった、宿とお風呂の歴史そのものです。

手前の湯船から、奥の湯船へ。強烈な泡付きこそ感じないものの、濃いめの成分に若干の油臭を加えたような独特の湯心地は、なんとも言えない不思議な感覚。ちょうど不感温度にある湯船に身を預けていると、いつまでもこのまま浸かっていられる様な、そんな感じさえするのです。

また、湯上がりには、さっと身体を拭っただけで、炭酸水素塩泉がもたらす肌の軟化作用からくる、さっぱりとした爽快感が全身を覆い、これからの季節にはぴったりのお風呂だと、改めて実感させてくれました。

家族みんなで大切に守り続ける水神のお湯は、訪れる人のこころと身体に一服の清涼感をもたらす、水の神様がくれた宝物なのかもしれない。そんなことを考えながら、宿の皆さんに別れと再訪の約束を告げ、次のお風呂へ向かいます。

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訪問日:2018年4月22日

長湯温泉 水神之森温泉(ながゆおんせん すいじんのもりおんせん)

住所:大分県竹田市直入町大字長湯2907

電話:0974-75-3490

立寄料金:500円

営業時間:10:00~22:00

泉質:含鉄(Ⅱ)ーナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉

アメニティ:あり

駐車場:あり

※記事中の情報は公開日時点のものです

 

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