【入湯記】【大分】長湯温泉 ラムネ温泉館

泡付きたっぷり清涼湯。これぞ長湯のラムネの湯だぜ。

✔ お洒落な姿が目を引く湯小屋

✔ 独特の泡付き楽しいラムネ泉

✔ 内湯はしっかり熱めの土類泉

✔ 飲泉も用量守って楽しんで

「これぞ、ラムネの湯だぜ」と長湯を評したのは、昭和九年にこの地を訪れた、作家の大佛次郎(おさらぎじろう)でしたが、明治から昭和にかけ、ここ長湯温泉(ながゆおんせん)には、与謝野鉄幹・晶子夫妻や河東碧梧桐、田山花袋、川端康成など、著名な歌人や作家が好んで訪れました。

そんな文化と湯の香漂う長湯の地に、一件の洒脱な建物があります。その名も「ラムネ温泉館」。大正の頃から続く老舗旅館「大丸旅館」の外湯として、そして長湯の顔として、日々多くの利用者さんを迎える、れっきとした温泉施設です。

「ラムネ温泉館」がこの地に生まれるきっかけとなったのも、やはり文学。「超芸術トマソン」で知られる、作家の故・赤瀬川源平氏が長湯をこよなく愛したことが縁となり、路上観察学会の中心的存在である東京大学名誉教授の建築家・藤森輝信氏が湯小屋を設計し、ゲーム「mother」シリーズのキャラクターデザインを手がけたイラストレータ・南伸坊氏がシンボルマークを描いたという、各人の業績を良く知る人には、なんともたまらない建物だったりするのです。

よく考えてみると、尾崎紅葉の「金色夜叉」、川端康成の「伊豆の踊子」、夏目漱石の「坊っちゃん」などなど、温泉を舞台にした文学の多いこと。やっぱり、文学と温泉って、相性がいいんですかね。

さて、話をラムネ温泉館に戻しましょう。どこかヨーロッパの片田舎を連想させる湯小屋は、壁面を焼杉と漆喰で白黒に覆い、各所に塔を配した藤森イズム満載の仕様。向かって右から受付棟、中央に家族湯と中庭、左に大浴場という配置となっています。

早速、受付前の券売機で入浴券を購入。受付さんに手渡して大浴場へ向かいましょう。

そうそう、受付前にはシンボルマークをあしらったグッズが沢山ならんでいました。タオル、Tシャツ、トートバッグなどなど…どれも可愛らしく、思わず連れて帰りたくなること請け合いです。

中庭の途中には、高い塔を備えた家族湯。てっぺんの杉の木は、ラムネ温泉の繁栄を願ってあしらわれたものだそうです。

そして、ここにも飲泉場。飲んで効くのが長湯の湯、お立ち寄りの際は用量を守って是非お楽しみ下さい。

中庭を抜けた突き当り、高い塔の建屋が今日の目当ての大浴場です。さて、お洒落な湯小屋には、どんなお湯との出会いが待っているのでしょう。

※以降は写真撮影禁止のため、公式ホームページより画像を引用

茶室のにじり口を連想させる入口をくぐると、まず内湯。全体が白で統一された空間に3槽の湯船があり、そこにあつ湯が注がれていました。槽をへるごとに少しづつ温度が低くなっていく浴槽は、年配の方から小さなお子さんまで安心して使える優しい作りです。

内湯の泉質は、マグネシウム・ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩泉。長湯名物のガッツリ系土類泉がかけ流しで提供されており、十二分にその実力を堪能することが出来ました。

なお、大浴場にはシャワーを含む洗い場の設備がありません。備え付けの手桶でしっかりかけ湯をして、身体を清めてからお風呂を使うようにしましょう。

内湯で十分に身体を温めた後は、いよいよ温泉館の名前の由来でもある外湯「ラムネ温泉」へ向かいます。

外湯(露天)は、内庭に面して一角を切り取るように設えられていました。当日は天気もよく、外は比較的暖かかったのですが、さっと手を差し込んでみると、露天に注がれる源泉は随分とひんやり。

湯船に肩まで浸かってしばらく身体を慣らすうち、少しづつ銀色の細かい泡が全身を包み始めます。そう、これが「二酸化炭素泉」です。

炭酸ガスが肌から体内に浸透することで、血管が拡張され血流が促進される。つまり、ぬるめのお湯でも、ゆっくり浸かっていれば、自身が自身を温めてくれる。それが二酸化炭素泉なのです。なんだか面白いですね。

※外湯の横にサウナもありますので、寒くなった方はそちらも使うと良いでしょう。

遠くにウグイスの声。そして、日陰をつくる白いターフが、風に吹かれてバタバタと音を立てます。

湯船のふちに頭を預け、じんわり温まってくる自身の熱を感じながら、しゅわしゅわのラムネの湯に身を預けるシアワセ。過去にこの地を訪れた文人、歌人達も楽しんだであろう特別な時間は、春の日の陰りとともにゆっくりと過ぎていったのでした。

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訪問日:2018年4月22日

長湯温泉 ラムネ温泉館

住所:大分県竹田市直入町大字長湯7676-2

電話:0974-75-2620

 

立寄料金:

大人 500円 小人(3歳~小学生)200円 3歳未満 無料

家族風呂 1時間/2,000円

 

営業時間:10:00~22:00

定休日:毎月第1水曜日(※1月と5月は第2水曜日に移動)

 

泉質:

含二酸化炭素ーマグネシウム・ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩泉(外湯)

マグネシウム・ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩泉(内湯)

 

アメニティ:なし(家族風呂はあり)

駐車場:あり

※記事中の情報は公開日時点のものです

 

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