【入湯記】【由布院】杜の湯 ゆふいん泰葉

由布院で希少な「青湯」が楽しめる、泰葉の露天は癒しの湯

✔ 由布院唯一の「青湯」が楽しめる

✔ 希少なお湯を源泉かけ流しで

✔ 現地へは車・タクシーなどを利用

由布院温泉(ゆふいんおんせん)の所在する由布院盆地は、周囲を1,000m級の山々に囲まれた標高450mに位置し、年間を通して冷涼な気候で夏でも過ごしやすいことから、明治から大正の頃には避暑地として、現在では年間を通じて田園的な風景と温泉を求め、多くの人々が訪れる観光地として知られています。

また、温泉については、源泉数・湧出量とも別府についで県内2位の規模を誇り、その潤沢な温泉資源を活かして、広い敷地の離れ等で贅沢に湯をかけ流す高級旅館が多いことも特徴のひとつと言えるでしょう。

筆者が由布院を訪れたのは、冬も間近の午後でした。

今回の目的地である「杜の湯 ゆふいん泰葉」(もりのゆ ゆふいんやすは)へ伺う前に、由布院を代表する高級旅館「由布院玉の湯」(ゆふいんたまのゆ)のカフェ「ティールーム・ニコル」にお邪魔することにしました。

筆者には、訪問の時間を少し遅くしたい理由があったのです。

こちらのカフェは、玉の湯の中庭に面して大きく窓を切り取った明るい作り。テーブルには季節の花が添えられるなど、細やかな饗しの心を感じさせます。

ディナータイム以降は「Nicol’s Bar」として別の顔を見せるこちらのカフェ、名物は特製のアップルパイなのですが、今回は訪れた時間が遅かったために残念ながら完売でした。

リベンジを誓いつつ、今回は季節限定のフレッシュな桃の炭酸割りと紅茶のシフォンを頂きます。うん、美味美味。

ニコルでしばらく語らううちに、晩秋の太陽が少しづつ西の空へ傾き始めました。 いい頃合いです。そろそろ「ゆふいん泰葉」のお風呂へ向かうことにしましょう。

玉の湯から車で7分ほど。由布院の市街を貫く県道216号線から山手に入り、しばらく坂を登ると、左手に泰葉の立ち寄り棟が見えてきました。

道向かいの駐車場に車を収め、受付に向かうと、濛々と湯けむりが立ち上る温泉櫓を見ることが出来ます。

高温の源泉が地上近くで沸点まで熱を下げることにより、自身を蒸気に変えて噴出するのが「湯けむり」の正体ですが、この「高温の源泉」こそが、幾つかの難しい条件を必要とする「青湯」を成立させる要因のひとつなのです。

なお、今回お借りするのは山側の家族湯・七の湯(2,000円)。由布院で体感する青湯とは、一体どのようなものなのでしょうか。受付で料金をお支払いして、いざ入湯です。

受付から屋根付きの回廊を抜け、山側の建屋へ向かう途中のウッドデッキに猫発見。随分気持ちよさそうに眠っていました。起こさないよう、静かに家族風呂へ向かいましょう。

山側の家族湯は、長屋のような建屋の中でそれぞれに分かれていました。「七の湯」の木戸を開き、コンパクトな脱衣場を抜けると、そこには露天に石組みの白い湯舟。そして、うっすらと蒼さを湛える湯がありました。

「青湯」は、温泉の成分に含まれる「シリカ」(珪素)の微細な粒子が、湯舟の中で青色の光のみを反射することで生まれるお湯です。

「青湯」を現出させるためには、先に挙げたように「噴気を伴う高温泉である」こと、「水素イオン指数(pH)が弱アルカリ性を示す」こと、泰葉の分析表に記載があるように「炭酸水素塩泉を含む塩類泉である」こと、そして「湯が注がれてから一定の時間を経過して留まる」ことなど、さまざまな難しい条件を合わせなければなりません。

もっとも、全てが自然の由来ゆえ、条件次第で色付きは都度変わるものですが、ここ由布院では泰葉でしか楽しめない、本当に希少なお湯なのです。

青湯の感動を肌で確かめるべく、軽く流して湯舟に身体を差し込みます。

源泉がそのままかけ流される湯舟は少し熱めで保たれており、弱アルカリを示すお湯はなめらかな肌触り。泉質の炭酸水素塩泉は、乳化作用によって肌の表面を洗い流す効果があり、全身を石鹸なしで優しく綺麗にすることが出来る、いわゆる「美人の湯」。見た目だけでなく、実力も十分。それが泰葉の湯、なのです。

少し遅い時間を狙っていったのは、条件が揃って仕上がった青湯を楽しむため。色づきはうっすらでしたが、この湯と出会えたことをとても嬉しく感じたのは言うまでもありません。

滑らかな湯ざわりを肌で感じながら、秋の夕暮れに楽しむ青湯。木々の緑は少しづつ、自身を赤に染めていきますが、泰葉の青湯は明日も変わらず、ずっとその青さを湛え続けることでしょう。

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杜の湯 ゆふいん泰葉(もりのゆ ゆふいんやすは)

住所:大分県由布市湯布院町川上1270-48

電話:0977-85-2226

 

立寄料金:

貸切露天風呂 2,000円から(50分)

少浴場 700円

 

営業時間:~20:00(最終受付)

泉質:炭酸水素塩泉

アメニティ:各種備え付けあり

駐車場:あり

※当日の利用については事前に問い合わせをお願いします

 

※記事中の情報は公開日時点のものです

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