【入湯記】【別府】亀川筋湯温泉

街道沿いの鄙び湯は、源泉そのまま薬師の湯

✔ 別府・亀川、鄙びた風情の共同湯

✔ 入浴料はお薬師さんへのお賽銭

✔ 加水不可。夏季入浴に注意して

✔ 駅から徒歩で10分。駐車場なし

JR日豊線・亀川駅から徒歩10分ほど。現在はバス通りになっている旧小倉街道を鉄輪(かんなわ)方面へ向かってしばらく歩くと、右手に小さな緑色の湯小屋が見えてきます。

「亀川筋湯温泉」(かめがわすじゆおんせん)は、別府八湯のひとつ「亀川温泉」に属し、地域の皆さんで大切に維持管理されている共同浴場です。

お薬師さんが浸かったことでお湯が白く色づいたという伝承を持ち、そのご利益から「すじに効く」と言われるようになったこちらのお風呂。入浴料ではなく「お薬師さんへのお賽銭」で入浴可能という、別府でも風変りな温泉のひとつとして知られています。

入口正面の賽銭箱へ100円を納め、お薬師さんにお参りを済ませたら、いよいよお風呂とご対面。さて、今日はどんなお湯が待っているのでしょう。

男女で左右に分かれた入口は、アコーディオンカーテン式のごく簡単なもの。開いている時は誰も入っていない、というしるしです。(画像はお風呂を出る際に撮影したもの)

訪れたのは昼前のこと。男湯からは、カーテン越しにザザァとお湯の流れる音。中では年配の男性が一人、湯舟のふちで身体を擦っていました。こんにちは、とご挨拶し、筆者も中へお邪魔します。

風呂場は壁に脱衣箱、細長い簀の子が脱衣スペースという、これ以上ないくらいコンパクトな造りです。

さっと着物を脱ぎ、洗い場で身体を流しながら、ご近所さんと他愛のないおしゃべりを。

「こん風呂は、源泉そんままで水を入れんけぇ、腰痛なんかに良ぅ効くんじゃけど、そん代わり水が入らんけぇ、夏の間は熱すぎて入れんのじゃ」と、湯舟のご近所さん。

なるほど、確かに。コンクリ打ちっぱなしの洗い場と、四角く切られた湯舟には、湯枡から源泉が注がれるのみで、水道や蛇口の類は見当たりません。これが夏に入れない理由なんですね。

「ワシは朝昼晩とここに入るが、いつも5分もせずに出よる。烏の行水じゃ。あんたはゆっくり浸かっていくとええ」と言い残し、ご近所さんは足早に湯小屋を出ていきました。

ありがとうございます。お言葉に甘えて、ゆっくりお湯をお借りすることにします。

湯舟に足を差し込むと、底に敷かれた床板がカタカタと音を立て、新しい客を迎え入れてくれました。

全身にじわっと広がる今日のお湯は、熱すぎず、適温で供されています。湯温だけでなく、肌ざわり素直な湯心地がまた心地よい…。

明るい表通りを路線バスが通り過ぎていきます。でも、カーテンを一枚はさんだだけの湯小屋は、不思議と静かな空気に包まれていました。

有難いお湯を分けて下さるお薬師さんに感謝しつつ、湯舟にひとり漂うお昼どきです。

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訪問日:2018年4月30日

亀川筋湯温泉

住所:別府市亀川中央町4-16

電話:なし

立寄料金:お賽銭

営業時間:7:00~19:00

定休日:不定休

泉質:単純泉

アメニティ:なし

駐車場:なし

※記事中の情報は公開日時点のものです

 

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