【入湯記】【鹿児島】妙見温泉 秀水湯

渓谷沿いの湯治の宿は、流量たっぷり癒しの湯

✔ 指圧院併設の湯治宿は一泊2,800円

✔ 敷地内源泉の新鮮湯をかけ流しで

✔ 湯量たっぷりに溢れかえる湯は圧巻

鹿児島の空の玄関口、溝部鹿児島空港から車で20分ほど。霧島市の「妙見温泉」(みょうけんおんせん)は、霧島連山の国見岳を源流とする渓流・天降川(あもりがわ)沿いに位置し、明治の半ばに湯治場として開かれた歴史を持つ、この地域では比較的新しい温泉郷です。

現在も素泊まりの湯治宿を多く残す一方、「妙見石原荘」や「忘れの里雅叙園」(わすれのさとがじょえん)など、県外にも良く知られた高級旅館も備え、薩摩の奥座敷として多くの人に愛される妙見の地に、九州の温泉通にその名の知れた一件のお風呂があります。

その名は「秀水湯」(しゅうすいゆ)。門柱に屋号が掲げられていなければ、普通のお宅のように見えるこちらのお風呂、指圧治療院を営まれている母屋の裏手に自炊棟、その奥に湯小屋を備える、れっきとした湯治宿なのです。

訪れたのは夏の初めのこと。筆者も噂を聞きつけて訪れた一人として、こちらのお風呂を存分に楽しむべく、自炊棟に宿泊しての入湯となりました。

正面の治療院入口で大家さん(女将さん、というより、この表現がしっくりくるのです)から鍵を預かり、敷地裏の自炊棟へ。

部屋は四畳半のキッチン・トイレ付き。アメニティの用意こそありませんでしたが、冷蔵庫・炊飯器を含め自炊に必要な道具一式を完備しており、テレビ(無料)とエアコン(コイン式)まで備え付けられています。

これで、一泊2,800円という破格のお値段。しかも、宿泊者に限り、温泉を24時間使い放題という有り難い特典付きです。施設の古さは否めないものの、何だか自身の故郷に帰ってきたような、不思議な落ち着きを感じる部屋でした。

さて、まだ日も高いうちですが、お目当てのお風呂をお借りすることにしましょう。

脱衣場でさっと服を脱ぎ、浴場に続くサッシを開くと、そこは既に「湯船」でした。

いや、正確には、大人が二人も入ると窮屈なサイズの湯船に、壁から伸びたパイプから恐ろしい勢いで源泉が掛け流され、洗い場は常に溢れかえった状態だったのです。

筆者も噂には聞いていましたが、初めて見る迫力の光景に、しばし呆然と排水口に渦を巻いて消えていくオーバーフローを眺めていたのはいうまでもありません。

入口の掲示によると、敷地内に所在する源泉は泉温43.7℃。近い場所から加水無く、最適な温度で掛け流される湯が、ご覧の小さな浴槽を常に新しくしているという贅沢、これこそ秀水湯が九州の温泉通を唸らせる理由なのでしょう。

ちなみに、申し訳程度に用意された洗い場を利用することはありませんでした。お湯が欲しければ、湯船から汲み出したほうが遥かに早かったからです(苦笑)

泉質は「ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉」。安楽や塩浸など、新川渓谷温泉郷の各温泉地に共通する泉質ですが、こちらの湯が常に薄濁りなのは含まれる炭酸分の強さによるものか、もしくはかけ流しの勢いで多く空気を含んだからか…。

いや、もうそんなことはどうでも良くなりました。湯が良ければ、もうそれだけで十分です。

湯船で決して留まることなく、次の瞬間には流れ消える湯ともに、自分自身も新しくなっていく…そんな不思議な感覚を覚えつつ、妙見の湯を心ゆくまで楽しむ幸福。

それは何物にも代えがたく、とても貴重な時間でありました。

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妙見温泉 秀水湯(みょうけんおんせん しゅうすいゆ)

住所:鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4389-1

電話:0995-77-2512

立寄料金:大人200円 小人100円

営業時間:8:00~20:00

定休日:不定休

泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉

アメニティ:なし

駐車場:あり

※記事中の情報は公開日時点のものです

 

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