【入湯記】【福岡】原鶴温泉 光泉

とろとろの極上アルカリ泉に出会える、原鶴きっての立寄り湯

✔ 福岡市内から約1時間の好立地

✔ 真新しく好印象の建屋と湯屋

✔ とろとろのアルカリ泉が楽しめる

✔ 食事持ち込みで休憩も楽しい

前回のお話 【大分】川底温泉 蛍川荘

福岡を代表する温泉郷といえば、朝倉の「原鶴温泉」(はらづるおんせん)を連想される方が多いのではないでしょうか。

原鶴温泉の所在する、福岡県の「朝倉市」(あさくらし)は、県の中南部・筑後地域に位置する人口5万人程の小都市で、鎌倉の頃に秋月氏(日向高鍋藩の祖・元は原田氏)がこの地に城を築いたことをその始まりとしています。

江戸の初めに豊前福岡藩から秋月藩として五万石を分封され、以降幕末まで、静かにその営みを繋いできました。歴史好きの方には「秋月の乱」(西南戦争の遠因ともなった不平士族の反乱)の舞台、と言った方が親しみやすいかもしれません。

温泉郷としての歴史は江戸期に遡り、街道の宿場町として栄えた「久喜宮宿」(くぐみやじゅく)と「志波宿」(しわじゅく)の中間値に位置した原鶴は、既に湯治場の機能を備えていたと言われています。

その後、明治以降に本格的な温泉開発が進んだ原鶴。現在では福岡市内から高速で1時間強の好立地と、毎分3,000Lが湧出するという豊富な湯量を生かして、大小14の温泉施設が日々多くの利用者を迎えています。

今回ご紹介する「光泉」(こうせん)も、その内のひとつ。以前は光泉荘というお宿でしたが、現在は立ち寄り専門の温泉施設として営業されているとのこと。原鶴をよく知る温泉痛にも評判のこちらのお風呂、一体どんなお湯が迎えてくれるのか今から楽しみです。

蛍川荘のある九重から日田を超え、原鶴を訪れたのは夕方のこと。終日降ったり止んだりの空模様だったこともあり、日暮れの温泉街はひっそりと静まり返っていました。立ち寄りと呼ぶには随分立派な門構えの光泉も随分と静かで、中の様子をうかがい知ることが出来ません。

こんな日は時間より早じまいするお風呂もあるため、恐る恐る立ち寄りの旨を尋ねてみると、フロントの女性は、訪客に少し驚いた様子で大丈夫ですよ、と返してくれました。

とりあえず一安心。入浴料をお渡しし、早速お邪魔することにしましょう。

玄関すぐのフロントは、ご覧の通りの広々とした造り。(建物自体は、宿としての機能を備えているのでしょう)ロビーには小上がりや牛乳の自販機なども備えていました。奥には返金に対応した100円ロッカーもありますので、入浴の前にこちらへ貴重品を預けることをお勧めします。

玄関から左手の廊下を進んだ場所には、男女別に暖簾の下がる内湯の入り口。ドライヤー付きの洗面台を備えた脱衣場は清潔に保たれ、大変好印象です。筆者は利用しませんでしたが、脱衣場にも簡易の鍵付きロッカーがありましたので、着衣はこちらに収めても良いでしょう。

脱衣場でささと服を脱ぎ、軽く開くサッシの向こう、浴場へ足を踏み入れると、先客と入れ違いに独泉となりました。

浴場はご覧の通り。上部の木板と黒御影の壁板、浴槽の縁も黒で統一され、明暗のコントラストが内湯にシックな印象を与えます。

湯船の奥に目をやると、湯口からはざんざんと適温の湯が掛け流され、オーバーフローを伴いながら常に浴槽を新しくしていました。掲示の分析表から、施設に独自の泉源があることは分かっていましたが、単独でここまで豊富な湯量とは流石に想像しませんでした…。

そして、特筆すべきはその「とろとろ感」。オーバーフローした湯は、正面の洗い場へに切られた排水口へと下り流れていくのですが、こちらの湯はpH8.9を示す「単純アルカリ泉」、溢れ流れた湯が濡らす床石は、うっかりすると転びそうな程の滑らかさで覆われていました。

早く湯船に浸かりたい…そんな衝動をぐっと抑えつつ、まずは洗い場で身体を流しましょう。

3台のシャワーカランが用意された洗い場もこの美しさ。清潔感はもとより、高級感すら漂います。ちなみに、カランから流れる湯も、感触から源泉そのままと知れました。豊富な湯量を誇るこちらのお風呂ならではの嬉しさですね。

洗い場で禊を済ませたら、いよいよ湯船へ。足先からゆっくり、その感触を確かめるように身体を差し込むと、そこには期待通りとろとろの湯が待っていました。

広く取られた湯船の段差に腰掛け、湯をすくっては肩から腕へと馴染ませると、それは正絹を纏うがごとき滑らかさで流れ落ち、肌に留まることをしません。何物にも代えがたく、素晴らしい湯心地です。

ふと窓の外を眺めると、すっかり雨は上がっていました。

静まり返る浴場に残されたのは、ただ筆者と、湯口から静かに流れ、溢れゆく極上の湯だけ。なんとも贅沢なひとときです。

派手な露天も、大きな浴槽も必要ありません。ただひたすらに、原鶴の湯と語らう時間を与えてくれる光泉の湯屋。またひとつ、大好きな風呂が増えたことを喜ぶ、夏の初めの夕暮れでした。

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訪問日:2018年6月26日

原鶴温泉 光泉(はらづるおんせん こうせん)

住所:福岡県朝倉市杷木久喜宮1870-3

電話:0946-62-0715

立寄料金:大人 500円 / 小人 250円

営業時間:10:00~19:00

定休日:水曜

泉質:単純温泉

アメニティ:あり

駐車場:あり

※記事中の情報は公開日時点のものです

 

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